クリエイティヴマインドの心理学・3(了)

ゲームした~い


この本の備忘録と感想です

クリエイティヴマインドの心理学
ジェフ・クラブトゥリー&ジュリー・クラブトゥリー 著


続きです。

スランプに耐える3つのこと。それは
・レジリエンスをつける

・コミュニティ
・スピリチュアリティ
とありました
前回はレジリエンスをつけるとはどういうことか、を書きました。
最後はコミュニティとスピリチュアリティです。



が。コミュニティに関しては前回も言いましたが飛ばします。
要約すると、

・アーティストとそのパートナー、旦那さんや奥さんだったりは、
どう支えたらよいか。

・チーム制作のプロデューサーやリーダーが
アーティストと制作するときの心得

・アーティストが集まるコミュニティやサークルだったりのメリット、
また悪い方向に行ってる時のデメリット
(この辺はいわゆる「クラスタ」だったりファン活動やってると
身に覚えがある感じの話でした…)

そういった所属アーティストをスランプにさせるものだったり、
「グループ」での話でしたので、
個人で解決できるスランプの話とは遠いかなと思いましたので飛ばします。
興味のある方はぜひ本で読んでみてください。

 


最後、スピリチュアリティについて。

急にオカルトじみた単語になってきましたが、怪しい話ではないです。
科学的な方には興味のない話かもしれませんが、
書いてる私も無宗教ですので、フラットな目で読んでみて下さい。

もの作ってる人なら、突然アイデアがひらめく、ということを
何度も経験しているかと思います。
インスピレーションというやつです。
それを神が降りてきた、と表現しているアーティストの多さに着目しています。

また、私も以前の記事で書きました、エリザベス・ギルバートのTED。
再び引用しますね。
エリザベス・ギルバート “創造性をはぐくむには”
https://www.ted.com/talks/elizabeth_gilbert_on_genius?language=ja

素晴らしいプレゼンですのでぜひ見てください。
この「スピリチュアリティ」の項目がすべて説明されています。
要約すると

「作家がスランプの重圧で悩んで死んでいくのはおかしいのではないか。
古代ギリシャローマでは創造性は作家のものではなく、
ジーニアスという精霊が与えるものという考えであった。
失敗しても作れなくても、それはジーニアスのせい。作家が悩むことではない」

そしてルネサンスを経て、「創造性=作者のもの」とされてしまったこと。
そのことからアーティストは精神的、感情的な苦しみに縛られてしまったこと。
前回の記事でもあった、「作品=自分」の苦しみにつながります。
そのことは人間の心が背負うにはあまりに負担が多い。
良いものを作らなければ、という重圧はストレスを生み出し、
エゴが歪んでいく。そして心を病んでいく…。
それならば「作品=自分ではないなにかが作らせるもの」で
いいのではないか?
そしてそれは「神」や「精霊」また、ほかの大きな存在ではないか、と
提示しています。


そうしたスピリチュアリティの存在を信じることで、
自分のアイデンティティを作品に置かなくなり、
存在不安や恐怖がなくなり、精神が安定するといいます。
「何かを信じること」で
自分の創作の舵取りを見出したアーティストは大勢いるとのこと。
アーティストへのインタビューに、
「俺が作ったんじゃない、この成功は神様がつくった」と
断言する人もいました。

そうなんですよね。すべて「自分」にゆだねていると
作れないのは自分が悪い…になって、どんどん自分を責めて病んでいく…。
これは自らをもって経験したことです。
「作れないならそれはそれで、私にはお手上げでーす!
絵描きの精霊よ~気が向いたときにでも来てくれよな~」と
気楽に構えるらいの気持ちの方が、余裕がでていいよな~と思います。
以前に記事書いた「書きたがる脳」でも、「テンションほどほどの方が
良い成果を生み出す」とありましたしね。


しかしこの考えは「作品=自分」の考えが強い人は
受け入れられないものだと思います。私も以前はそうでした。
精霊とかありえねー、
自分が全部やってるんだから自分に責任があるでしょ、と。
しかし、こうして何も作れなくなって、精神的にどん底になって
初めて前述のエリザベス・ギルバートのTEDの意味が分かりました。
この考えは必要なものだと。

宗教や、目に見えない世界のものだったり信条であったり、
人間より大きい存在を信じる心は、
耐えなければならない時の緩和剤になるものだと思います。
宗教に無頓着な気のある日本人でも、
厄除けでお寺でお守りをもらってきたり、
受験のときには絵馬を書いたりすると思います。
それをすることで不安な心が安らぎますよね。
同じことで、大きいものの存在を「信じる」ことは、
宗教関係なく、人間の本能として心が安らぐものなのだと私は思います。

そもそもダンスや歌など、「芸」は神様への捧げ物がルーツと聞きます。
Twitterで見かけたんですが、著名クリエイターさんが
(検索すれば出てくると思いますが、なんとなく伏せておきます)
「絵を書くのが苦痛になってしまいました、どうしたらいいでしょうか」
というフォロワーからの質問に
「人のためでもなく、自分のためでもなく、
いるかもわからない神々に奉納するための絵を描きましょう、
いろんなことを思い出します」と回答していました。
こんなにバリバリの商業エンタメを書かれている方が、
そうしたプリミティブというか、精神的な儀式めいたことをしているのかと、
良い意味で衝撃を覚えました。
むしろ第一線で活躍している方ほど、
そういうものを大事にしているのかもしれません。
この本にはベテランで活躍しているアーティストたちが何人も
そういった精神的なものを大事にしていることを
回答していることが挙げられていました。
それならば信じてみてもいいんじゃない?騙されたと思って。と
思ってしまいます。


スピリチュアリティに関しては、以前から私も知っていた
エリザベス・ギルバートのTEDの話が出てきたことと、また彼女以外の
アーティストも同じ考えを持っていることが紹介されており
改めてこの考えについて同意しました。

本を読み終えて感じたことは、今の自分にできること、
それはまず「作品と自分を切り離すこと」ではないかなと思います。
いままで書けないことで、
自責で思いつめすぎてしまったことにすべてつながりました。
頭の整理に大変役に立ちました…。
あまり考えこまないように生きたいですね!


この記事は、本の内容かなり抜粋で、私の雑談もまじりまくってるので、
気になった方はぜひこの本を読まれることをお勧めしたいです。
お世話になったのでまた最後に宣伝に協力しとこう
(アフィリじゃないよ・笑

クリエイティヴマインドの心理学
ジェフ・クラブトゥリー&ジュリー・クラブトゥリー 著

これにて感想備忘録おわります。