BIG MAGICという本について

更新少な目にします、と言いましたが
素晴らしい本を読んだので、読書録を。

もしかして私のために書かれたんじゃないのかと思ってしまうくらい
刺さることが多くて、すでにバイブルと化しています…!
もっと早く出会えていたらよかったのに!
めちゃめちゃ勇気がでました。

そう、しょっちゅう私のブログで名前が出ている
エリザベス・ギルバート先生の本です。

「BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。 」
エリザベス・ギルバート

タイトルといい、宣伝文句も、なんかキラキラ女子の香り…
「好きなことをしよう」系の自己啓発本の空気を感じましたし
アッそういうのはご遠慮します…と思ってたんですけど、
これ中身、めっちゃクリエイターに向けたアドバイスの本でした。(強調)
これ、クリエイター向けに売ったら
多くの人が響くと思いますよ出版社さん!!!
くりかえしますクリエイター向けアドバイス本です!!

著者である彼女は「作家にしろアーティストにしろ、
苦しんで作品を作って、そして病んで早世していくのは間違っている」
一貫した考えを持っています。
エリザベス・ギルバートのTEDでもありましたよね。

苦しみながら作品を作るのはおかしい。
そんなことは誰も望んでいない。
それが世の中の常識みたいになってるのもおかしい。
それならどうしたら楽しんで作品を作り続けることができるのか。
そのことに対する彼女の答えが書かれています。

めちゃくちゃ感動して読みながら泣いてしまいました…。
なんでこんなに辛さを感じていたのか。
なぜならそういうこと、だれも教えてくれなかったからです。
それなりに美術教育も受けてきました、
ですがこういう作品を作るうえでの心の持ち方は
誰も教えてくれなかったものです。

すでに世の中の常識がそうだから「それが正しい」と思っていました。
モノを作るのは苦しみであると。
辛い生き方を歩めば、それが素晴らしい作品になると。
そして辛いと文句を言いながら、ものを作るクリエイターが多いこと。
どんなに偉大なアーティストだってそう言ってるんです。
そう思わないはずがないでしょう。
しかし彼女の言い分を読み、
よくよく思えば、確かにそれはおかしい、と思うようになりました。

読みながら、そうした世の中の常識に流されていたなと思ったことが多々あります。
有名になること、優れたアーティストにならなくていいこと。
周りがそれを目指しているからって、自分もそうならなくていいんです。
読んでいて思いました。
私は有名になりたくて絵を描いているのか?神絵師になりたいのか?
強く、「違う」と思いました。
私はただ、人生において絵を描き続けていければそれでいいんだ、と
気が付きました。
一般に「成功」と呼ばれているものに縁がなくてもかまわないこと。
ネットの世界は格付けが大好きな人だらけで、
そしてそういうことにうるさい人には、好き勝手言わせておけばいいんです。
ただ楽しく描きたいだけなんだ、と。

また創作で食べていくことに危険性について。
これも全く同意しかありませんでした。
やっぱりこうして仕事にしていくのは
考え直した方がいいかもしれない…と改めて思いました。
それに対する自分の考えを固めなければいけないなと思いました。

ほかにも
・他人からの評価について
・オリジナリティは必要か?
・創作に学歴は必要か?
・負の感情のコントロール
・作品は「あなたの子」?
・スランプ対処法(これはどこにもない斬新な話でした!)

など、どこを切っても、ためになることしか書いてないです。

あまりに自分にとってタイムリーな話ばかりで、
一気に読んでしまいました。
でもどうしてエリザベス・ギルバートは
そういったことを出版したのかというと、
本人もものすごく考えた事柄だったからでしょう。
ベストセラー作家ですら悩んだ事柄なんです、
そりゃ末席の私だって踏むでしょう~
といいますか、クリエイターみんな踏む事柄だと思います…。
今後、だれか私と似たような悩み方してる人がいたら
きっとこの本を渡すでしょう…それくらい元気がでました。
本当にもっと早く出会いたかった…!

こうしてスランプ研究つらつら記事書いてきましたが、
この本に全部の答えが載っていたようにすら思います。
こう、トドメを打たれた感じです。
正月早々こんないい本に出合えるなんてとても幸先が良い~

最後に気に入った一節を抜粋(要約)。

高名な作家フォードのトークショーにて、
ひとりの中年男性が立ちあがりました。

「フォード先生、あなたと私には多くの共通点があります。
私も長い間、あなたと同じように小説を書いてきました。
同年代で、育った環境も似ています。
作品のテーマも似通っています。
ただ一つ違うのは、あなたが有名な文学者だということ。

私は数十年の努力にかかわらず一冊も本を出せなかった。
そう考えると落ち込んでしまうんです。
心が張り裂けそうになります。
こんな私にアドバイスをください。
でも「辛抱強くやれ」とだけはおっしゃらないでください。
みなそれを言います。
それを聞くとさらに落ち込むのです。」

そんな男性にフォードは
「書くのをおやめになってはどうですか」と言いました。

「私がそう言ったのは、あなたにとって書くことが
あきらかに喜びではないからです。
夢はあきらめて、ほかのことをして人生を過ごされてはいかがですか?
執筆はあなたを蝕むだけです。」

そして長い沈黙の後

「でも、こう言うことができる。書くのをやめて数年後、
書くこと以上に、自分を魅了し刺激してくれるものはないと
再び気が付いたなら…
こうアドバイスするしかありません「辛抱強くやるしかない」と」

なんて愛のあるアドバイス!